きそにっき

アウトプットします。

慣れ

僕は今、舞鶴へ向かう電車の車内にいる。

今日から、地元でとある目的を果たすために長期帰省。各方面に頭を下げ、今まで持ったことない量のパンパンの荷物を抱えて、舞鶴のフェリーターミナルへ向かっている。電車では席を確保できたので、今は束の間の休憩。

 

さて、いた時間帯がちょうどよかったこともあり、僕は京都駅で夕食を食べることを画策していた。しかし、京都駅中に存在する店は往々にしてお洒落な店が多く、2つの大きな荷物を抱えたおっさん顔が1人で飯を食っても違和感のない店は、10Fの拉麺小路ぐらいしかない。僕は切符を買って迷わずそこに直行した。

拉麺小路へ行くのは恐らく5〜6回目。毎回違う店でラーメンを食べている。そもそも京都駅は家から遠い上、特に大好きな店があるわけでもないのだが、なんとなくサイクリングで京都駅へ行き、ラーメンを食べて帰る、ということが時々ある。

 

拉麺小路を一周してまず衝撃を受けるのは、京都代表店「ますたに」への異常な行列と、その隣にある大阪代表店「あらうま屋」の強烈な豚骨臭である。僕はどちらにも(少なくともこの支店には)行ったことがなかったが、荷物運びでヘトヘトだったので、ますたにに並ぶ余力も、あらうま屋に行く勇気も残ってなかった。

結局選んだのは、徳島に本店を構える「ラーメン東大」。なんだか胸がざわつくネーミングである。

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肉増しラーメン(¥850)。卵は最初から乗ってるものではなく、卓上で無料で提供されているものである。

スープは豚骨醤油。しかしあっさりと飲みやすく、それでいてしっかりと豚骨の主張を感じる味である。疲れた僕の胃にはかなり染み渡った。

具の肉もかなり美味しい。メンマがかなり濃い目の味付けだが、もやしが味薄めなのでバランスがとれていると思う。

 

東大のラーメンを食べながら、ふとこんなことを考えていた。

先程少し名前を挙げた「ますたに」、僕は京都に来たての頃に1度だけ本店に行ったことがある。味の詳細は覚えてないのだが、これがただただ口に合わなかった。何故だろう。京都駅に支店を構えるほどの有名店である。美味しくないわけがないと思うのだが…

実は、同じような経験をした店がもう1つだけある。天下一品本店だ。こちらも京都に来たての頃にわざわざ白川通を歩いて登って訪れたのだが、当時はあの独特なこってりスープを全く受け入れられなかった。しかし、京都にいるうちにこのスープの美味しさを覚え、今では当然のようにこってりを頼んでいる。

考えてみれば、京都に来てあっさりしたラーメンを食べることはかなり稀だった。一乗寺のラーメン店街では、豚骨だろうと鶏白湯だろうと魚介だろうと、とにかくこってりしたラーメンばかりが出てくる。京都に3年いる間に、僕はどんどんこってり味に慣らされていったのだ。

しかし、ますたにだけは何故か再来店していない。京都駅支店は混んでるから行かないにしろ、京大からそれほど遠くない本店に行かないのは自分でも意味がわからない。京都に来て3年、多分ますたにの良さもとっくにわかっている段階だろう。京都に戻ったら真っ先にますたにへ行くことを心に誓った。

 

長々と書いてしまった。ラーメン東大は正直かなり美味しかったので、今後拉麺小路に訪れる際はここが僕の定番となるかもしれない。

ちなみに、我らが北海道代表の「白樺山荘」はいつ見てもスカスカで少し心配になる。ぜひこの店も忘れないでおいてほしい。